中野與一文庫
東京陸軍少年通信兵学校の同期生たち。どれが與一本人かは判明できていない。
文庫に収められた8冊の冊子。左上は、與一が昭和時代に趣味で愛用したカメラと三脚。
【文庫開設のお知らせ】
市井の1個人が、80歳から原稿を書き始め、99歳となるまでに8冊の冊子を仕上げました。
その8冊を集め、著者の名前そのままに「中野與一(なかのよいち)文庫」と名付け、ここに一部を公開いたします。
どの冊子も書店で販売したわけでなく、本人が交流のある人たちに手渡しただけです。
それでも著者として、原稿用紙に字を置いていく静かな時間に、得がたいものを得てきたのではないでしょうか。
與一はOrabiグループ代表である中野富生の父であり、文章の素人でもここまでやれるという実例を示してくれたことに対し、その功労に感謝するとともに、與一が白寿を迎えたのを機に文庫を開設いたしました。
(文庫管理者:Orabiグループ)
中野 與一 略歴
大正15年、和歌山県那賀郡東貴志村(現・紀の川市貴志川町)に生まれる
昭和6年、東貴志尋常高等小学校入学(昭和14年卒業)
昭和17年、和歌山県で唯一受験合格を果たし東京陸軍少年通信兵学校入学(昭和19年卒業)
昭和19年、陸軍船舶第6隊に編入され朝鮮半島にて木浦通信所所長となる(当時19歳)
昭和20年12月、ソ連軍に拘束されシベリアで2年半にわたり捕虜となって極限生活を送る
昭和23年8月、舞鶴港を経て郷里へと帰還
昭和25年、住友金属工業㈱に就職、定年まで勤めたのち㈱湊組に就職
昭和60年、湊組を退職
平成17年、傘寿を迎え趣味で執筆を始める
令和6年、白寿を迎える、中野與一文庫を開設
↑壮年期の與一と長男 富生
【自分史】
「記憶の澱(おり)」(平成22年発行) *ダウンロードしてお読みいただけます。
「どんど川」(平成24年発行)
「追憶の記」(平成26年発行)
【随筆】
「猫」(平成25年発行)
「豺(やまいぬ)」(平成28年発行) *ダウンロードしてお読みいただけます。
【小説】
「狂う川」(平成25年発行)
「雲雀啼く(ひばりなく)」(平成30年発行)
【散文詩】
「随想歌」(令和4年発行) *ダウンロードしてお読みいただけます。
絵手紙 群像(画・中野與一) *画像はクリックで拡大されます